古いバランシングマシンの改造をやってみようと思った。
バランシングマシンとは
回転部分に使用する部品を加工して作った場合、たいてい回転させるとどこかが重くて回転時にガタがでたりする。
バランスの良いコマは回転時ピタッと止まっているように見えるが、悪いと細かく揺れているように見える。
それを修正する方法には、品質に影響のない、決められたか所を削って軽くしたり、タイヤのホイールのようにおもりをつけてバランスをとる作業が必要になります。
製品を使用時と同じように回転させて、どの部分がどれだけ重いのかを測定し、自動で修正してくれるのがバランシングマシンです。測定部と修正部に分かれます。
今回いじくりまわすのは、我が職場のバランシングマシン(以下バランサ)は、古く、メーカーから「はよ捨てなはれ」と言われ続けている「CAB1641」です。
どこをどのようにするのかです。
修正装置はドリルで、ワークに穴を掘り、アンバランス量を調整します。
ところが、ドリルのオフセット量(ドリルの高さ)は、設定時にのみ表示されますが。それ以降は表示のしようが無く、いちいちメモ書きで残しておく必要があります。
今回、設定時のオフセット値を別の7セグに表示しとこうと、こういう訳です。
操作パネルです。
16セグメントの表示器が16個横に並んでいます。それが縦に2行あり、32個の16セグとなります。
対象は、上の段の右端から3こだけです。
測定モードを「ドリル調整」と切り替えてあって、「完了」スイッチを押した時の、3桁の数字のみを記憶しておきたいと、いうことになります。
早速分解です。パネルの裏です。
4個の大きいICは16セグのドライバです。1個で8桁表示します。
6ビットの信号文字をいろいろと表示しますが、数字だけならそのうちの4ビットしか使いません。
ダイナミック表示といって、人間がみると何桁もの数字が並んで見えるのですが、本当は上の左端から1桁ずつ表示して消して、 2桁目を表示して消して、という操作を右端までダーッとやって、下の行に移って同じように端から端まで1桁ずつ点けて消して、また上の左端に戻ってくりかえすということをやってます。
いくらうまいタイミングでめもりーさせたとしても3桁同時に記憶させることはできません。
そこら辺を回路図に起こして、0.1、1、10、の桁の表示タイミングに合わせてDフリップフロップの記憶回路のクロックを立ち上げるよう回路を組んでみました。
上半分は元からある表示モジュールです。
下半分で1桁4ビット分のメモリを3桁分用意してます。数字なので4ビットでいけるし7セグのLED3個でOKです。
1の位には小数点を常時点燈させときます。
IC10個と7セグ3個、ICソケット10個とユニバーサル基盤2枚で650円+送料。
いつもながら秋月電子は庶民の味方です。
さて、うまく動くでしょうか?
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