果報は寝て待て: 9月 2017

2017年9月17日日曜日

長浜製作所のバランシングマシンの改造 その1

古いバランシングマシンの改造をやってみようと思った。

 バランシングマシンとは
   回転部分に使用する部品を加工して作った場合、たいてい回転させるとどこかが重くて回転時にガタがでたりする。
  バランスの良いコマは回転時ピタッと止まっているように見えるが、悪いと細かく揺れているように見える。
  それを修正する方法には、品質に影響のない、決められたか所を削って軽くしたり、タイヤのホイールのようにおもりをつけてバランスをとる作業が必要になります。
  製品を使用時と同じように回転させて、どの部分がどれだけ重いのかを測定し、自動で修正してくれるのがバランシングマシンです。測定部と修正部に分かれます。

今回いじくりまわすのは、我が職場のバランシングマシン(以下バランサ)は、古く、メーカーから「はよ捨てなはれ」と言われ続けている「CAB1641」です。

どこをどのようにするのかです。

修正装置はドリルで、ワークに穴を掘り、アンバランス量を調整します。
ところが、ドリルのオフセット量(ドリルの高さ)は、設定時にのみ表示されますが。それ以降は表示のしようが無く、いちいちメモ書きで残しておく必要があります。
 今回、設定時のオフセット値を別の7セグに表示しとこうと、こういう訳です。
操作パネルです。
 16セグメントの表示器が16個横に並んでいます。それが縦に2行あり、32個の16セグとなります。
 対象は、上の段の右端から3こだけです。

測定モードを「ドリル調整」と切り替えてあって、「完了」スイッチを押した時の、3桁の数字のみを記憶しておきたいと、いうことになります。

早速分解です。パネルの裏です。
4個の大きいICは16セグのドライバです。1個で8桁表示します。
6ビットの信号文字をいろいろと表示しますが、数字だけならそのうちの4ビットしか使いません。
 ダイナミック表示といって、人間がみると何桁もの数字が並んで見えるのですが、本当は上の左端から1桁ずつ表示して消して、 2桁目を表示して消して、という操作を右端までダーッとやって、下の行に移って同じように端から端まで1桁ずつ点けて消して、また上の左端に戻ってくりかえすということをやってます。
 いくらうまいタイミングでめもりーさせたとしても3桁同時に記憶させることはできません。
  そこら辺を回路図に起こして、0.1、1、10、の桁の表示タイミングに合わせてDフリップフロップの記憶回路のクロックを立ち上げるよう回路を組んでみました。
上半分は元からある表示モジュールです。
下半分で1桁4ビット分のメモリを3桁分用意してます。数字なので4ビットでいけるし7セグのLED3個でOKです。
  1の位には小数点を常時点燈させときます。
 
IC10個と7セグ3個、ICソケット10個とユニバーサル基盤2枚で650円+送料。
いつもながら秋月電子は庶民の味方です。
さて、うまく動くでしょうか?

2017年9月9日土曜日

ファナックのNCの外部メモリにUSBメモリを組み込んだ

新しいアイテムのプログラムを作成するとしばしばメモリ不足に悩まされます。

この機種は〇ークマ製の〇L-35で、職場のNCの中でも新しい方ですが、メモリは128Kbです。
すぐにメモリがいっぱいになってしまいます。
ファナックの31i-MODEL Bです。
外部のCFカードとUSBメモリが使用できますが、ソケットのふたを開けっぱなしでの使用はNGと言われます。

そこで、差し込んでもふたが閉まるものがないか探してみました。
グリーンハウスのピコドライブマイクロです。
 かなり小さいのですが差し込むとふたが閉まりません。
だから分解しました。
最終的にこうなります。
なんとこれなら差し込んだままふたが閉まります。
下は差し込んだ状態です。
しっくりとしていて。ガイドが無くてもぐらつきません。

差し込んだままふたが閉まりました。
IOチャンネルは17がUSBメモリです。

これで見た目は変わりませんが4GBの外部メモリを常設したNCに変身です。
グリーンハウス、バンザイ ‼

2017年9月2日土曜日

スペースインベーダーゲームを作ってみた。未完 その1

マイコンを使ってスペースインベーダーを作ってみた。
                       ・・・今のところ未完成です。


  話は数年前にさかのぼる。
   当時PICマイコン(主にPIC16F88)を触りたてで、簡単なゲームをいくつか作ってみた。
   ネットでプログラムを公開していただいてるものをそのまま作って大喜びしてました。
   テトリス、ブロック崩しなどです。出来上がると、当時小学生の息子に、一緒に遊んで もらいましたが、ある日「お父さんのゲーム、しょぼい。!!!」といわれました。
 そりゃあショボいですよ。わかってますよ。ゲームボーイと比べるほうが間違ってますよ。
  と言い返す訳にいかず、その後もゲームを作り続けて一人で遊んでました。

で、テトリスの次というと、学生の頃一世を風靡したインベーダーです。
ネットで作り方を調べると、・・・いるじゃないですか。

                   
                        「PICs IN Space


 PIC16F628Aの2kワードのメモリの99.9%を使って実現してしまったというから
よくわからないがすごいと思います。
  回路図とプログラムを公開してくださってるので、さっそく作ろうとしたのですが、問題がある。
  ゲームに接続するための「テレビ」が日本のとコネクタが違う。 SCARTというタイプでヨーロッパでは普及しているが日本の家庭には無い。

なんとかなるだろうとまず、PIC16F628Aを入手しプログラムを書き込んでみた。

 秋月電子で180円で購入、マイコンはいつもここが安い。

 プログラムは 「PICs IN Space」の中の Softwareの章中の Here をクリックすると テキストの画面に移動し、文字列がダーッと出てきます。
 それをワードパッドにコピペします。

適当に名前を付けて  picinspace.txt  保存します。
 保存ホルダーは ドライブ以下、英語半角のみのホルダーです。

ファイル名の拡張子をtxtからhexに変更します。
             picinspace.txt → picinspace.hex

 いつものPICerFTでPIC16F628Aに書き込みます。
ボードとPICを接続し、USBケーブルでパソコンと接続します。

 PICerFTを起動します。
PIC16F628Aを選択し、Connectボタンを押し、Detectボタンを押すと上の画面になります。

 picinspace.hexをドロップすると書き込みが始まり、終了すると次の画面になります。
マイコンの書き込みはこれで完了です。




スペースインベーダーゲームを作ってみた。未完 その2

マイコンを使ってスペースインベーダーを作ってみた。
                       ・・・今のところ未完成です。

回路図は 「PICs IN Space」の中の Hardware章の  larger versionを元にしてます。
 音はいらないので PB3,PB6,PB7には何もつないでないです。またSCARTから先は「SCART→VGA」変換のため、LM1881を使用してます。これもネットからの情報です。
組み合わせた回路図です。


LM1881の動作は次の図のようになってます。(データシートより抜粋)


 2ピンに入ってきた水平と垂直の複合信号を分解し、1ピンから水平の同期信号を出し、3ピンから垂直の同期信号を出します。

回路図のようにつないでも下のようにしか、モニタ上には表示されません。

 そこで、各ピンからの波形を確認していきました。
その結果です。


 LM1881の2番ピンへは65μsec周期で0.7Vくらいのスパイク信号が入力されてるようです。



VGAコネクタへの1ピン2ピン3ピンにそれぞれ青、赤、緑の信号が出力されるはずなのですが、2ピンの赤からのみ信号が出てるようです。
青、緑のピン RA1,RB1からは信号らしきものは出てません。



LM1881の3番ピン(垂直同期信号)からは、20ⅿsec周期で幅250μsecで-4Vの信号が出てます。



LM1881の1番ピン(水平同期信号)からは、データシートの抜粋と同じような信号を確認できます。




PICの11番ピン(RB5)からは信号の出力は見られないようです。