果報は寝て待て: 脱磁機の製作

2018年11月3日土曜日

脱磁機の製作

旋盤の冶具を付けたりはずしたりするときに気になるのが切粉(鉄粉)です。髭のようにレンチにくっつきますのでイライラします。
 こちらは冶具が磁化して切粉がくっついて髭がはえた状態です。

しかも製品が接触する箇所が特に磁石化します。
  最大の原因は、新しい冶具である事と、硬い焼き入れだと思います。
市販の脱磁機が職場にありましたが、これが使いずらい。
そこで、うちの職場にあった脱磁機を作ることにしました。

 CalendarMemo 作者様の回路図を参考にして作成しました。公開ありがとうございます!

  電磁石は、職場の保全予備品の油圧ソレノイドバルブのソレノイド部の一番容量の大きいものです。直流抵抗はほぼゼロ、1Aのブレーカが0.5秒くらいでバチンと落ちるので200Wくらいでしょうか
コンデンサは最終的に1200μFまで増やしました。
 オシロで減衰時間を測定してみたのですが、雑音が多くてうまく表示できません。結局LEDの消えるまでを目視で確認し、1秒くらいというところです。

全体回路です。コンデンサはまだ600μFの状態です。
右上がブリッジダイオード、右下は1Aのサーキットプロテクタです。

組み込んだ状態です。
左側アルミパネルの奥にソレノイドの鉄芯が顔を出してます。
そこに脱磁したい部位があたるように冶具を置きます。
そして、操作ボックスの左手前の黒いボタンを、奥のLEDが消えるまで押し続けます。

手で磁力に逆らいながら移動させるタイプのハンド脱磁機に比べ、こちらは置いてスイッチを押すだけなのでかなり使いやすくなりました。
 市販のものより、自分の環境、使い道にあったものがやっぱりいいです。




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